ネットワークを構成する際に接続機器が物理的に離れていることが少なくありません。
特にデータセンター等ラックに機器を固定する必要がある場合には離れた機器同士を接続しなければならない場合も発生するため、結果として長いlanケーブルを使用しなければならなくなることも多いのです。ただしこの際にはその長さにより信号レベルが低下してしまい正常な通信を行うことができなくなる場合もあるので注意が必要です。
一般的にlanケーブルは5メートル前後は適正な長さであるとされており、これを超える場合には電気的に信号を増幅しその通信制を確保するなどの対策を講じることが必要となります。通常はルーターやハブなどを途中に挿入し電気的に信号レベルを確保することが行われますが、ハブを使用する場合には相互の信号の干渉なども考慮に入れなければならないため、ネットワークを設計する上で長いlanケーブルを使用する場合の対策を想定しておくことが重要です。
ネットワークを設計し実際に運用を始めた段階で設計通りに動作しない原因として比較的多いのがlanケーブルが長いために信号が電気的に劣化していることが多いのです。このような現象が起きた場合にはケーブルを短くする事はもちろんですが、その他にも様々な要因が考えられる場合もあるため、事前に十分に長さに関しても考慮しさまざまな事態を想定して設計を行うことが効果的にネットワークを運用するために必要な知識となります。