Wi-Fiの通信速度は新規格が登場するたびに大幅に向上し、理論値とは言え光ファイバーなどの固定回線に迫るものも登場しています。
IEEE802.11nでは最大300Mbpsですが、さまざまな要因が重なって数値が下がってしまう実行速度ではギガビットクラスの光ファイバーサービスと接続するにはやや物足りなさを感じましたが、続くIEEE802.11acでは最大6.9Gbpsと一気に向上し光ファイバーの普及と共に発展して行きました。さらに2019年を目処に策定が予定されているIEEE802.11axでは最大10Gbpsとなり、まさに今後の普及が予想されている10Gbpsの光ファイバーサービスと組み合わせて利用したい楽しみな仕様となっています。
そんな中でWi-Fiを利用して速度が遅いと感じた時には無線であることから致し方ないと判断してしまいがちですが、実はそこに接続されているlanケーブルが問題となっているケースがあります。ネットワークは遅い方に合わせる仕組みになっているため、例えば10Gbpsの光ファイバーサービスのホームゲートウェイと10Gbpsに対応したWi-Fiルーターを接続するlanケーブルが1Gbpsまでしか対応していなければ、それがボトルネックとなり最大のパフォーマンスを発揮できなくなってしまいます。Wi-Fiが遅いと感じたら、まずはlanケーブルを確認するのが問題解決の近道です。