結束バンドは樹脂で出来たケーブルを束ねるための道具です。
仕組みは「ヘッド」「ストラップ」「テール」からなっています。ヘッドはテール部分を挿入するように穴が開いており、そこに爪があり、ストラップに細かく刻まれた溝が引っかかることで固定するものです。
テール部分はヘッドに挿入しやすくするために溝が刻まれていません。ヘッドの構造によりストラップ部を固定してケーブルなどを束ねて固定することができ、不要な部分はニッパーなどで切断してしまいます。外すさいにはヘッド部分またはストラップ部分をニッパーなどで切断します。結束バンドは主に屋内配線などで使われるものですが、耐候性のあるものも販売されています。
一般的なナイロンやポリプロピレンの場合には耐候性が求められる場所であれば1年程度が寿命とされます。耐候性結束バンドとして販売されているものであれば7年から9年程度持たせることができ、さらにテフゼルを使ったものは15年以上、ステンレススチールといった金属製のものは30年以上とされています。ただし結束バンドの寿命は素材だけでなく使用する環境でも変わってきます。
例えば負荷が掛かる場所では耐久性が低下しやすくそもそも重たいケーブルを吊り下げたり、また振動が多い場所、日光が直射するような場所では紫外線によりダメージを受け寿命が短くなります。さらに化学薬品や湿度、塩分に晒される環境でも変わってくるため使用する場合にはその使用環境に応じて耐候性のある結束バンドを選ぶ必要があります。