日曜大工などをすると何かを縛ったり、結ぶ時に結束バンドを使うことがあると思いますが、結束バンドはどういった材質で作られているかご存知ですか。
何らかの合成樹脂で出来ているというところまではご存知かもしれません。実は、結束バンドの多くは「ナイロン」で作られています。その他には、例えばフッ素樹脂やポリプロピレン、ポリエチレンといった材質の製品もあります。特殊なものではステンレスなどの金属製のものもあります。さてナイロンにも色々な種類があり、結束バンドで一般的に用いられているのが「66ナイロン」です。
他にも「46」や「11」といった番号の付いたものもあります。それぞれ性質が異なり、様々な環境で利用されています。屋内で使用する際は寒暖差が大きくなったり、紫外線が降り注ぐような過酷な環境にはならないことがほとんどなので、シビアに材質を選ぶ必要はなく、パッケージに「屋内用」と明記されているものを使えば大丈夫です。長い間の使用にも耐えうるでしょう。ただし、屋内でも工場などになると話は別です。工場では、高温に晒されたり、逆に低温になる場所もあるでしょう。
また薬品の蒸気に当たるところもあるかもしれません。そういった場所では材質を選んで使用します。さて、通常どのぐらいの温度範囲で使えるのかというと、標準的なタイプでもマイナス40度からプラス85度となっています。ですが耐候性(屋外の環境に耐える性質)や難燃性などが備わってないので、その温度範囲でも屋外では使用を避けた方がいいことになります。
耐熱性のあるタイプはマイナス80度にも耐えられますし、高温側ではプラス240度まで大丈夫といったタイプもあります。このように耐候性や難燃性、さらに耐薬品性など、それらの中の一つだけを持つタイプもありますし、全部を持つタイプもあります。